初夏のみちくさ散歩 〜7つの谷を越え、歴史、ロマンが薫る!〜
「この崖(東京板橋)が、大昔に海の波で削られたのを想像すると、ロマンチックでしょ!」
と、みちくさ部長の軽快なトークで想像力がかきたてられ、おもしろくなり、みちくさの世界へ引き込まれていく!
初夏のみちくさ散歩 に5月7日参加してきました。Biotope Guild主催
五感を使って、自然だけでなく、赤塚の歴史、地形を体全体楽しめた1日でした。 ブラ◯モリより、面白い!
板橋、赤塚城趾は、武蔵野台地の北限にあり、縄文時代は、海が周りに広がり(東京湾)、削られてできた天然の要害、河岸段丘が広がる。近年は荒川に削られてきた。7つの谷を越え!、地形の面白さを体験。こんなおもしろいさが東京にあるとは!写真を撮りそこねた(^^;
河岸段丘の崖下には、適度な湿り気と日陰により、この条件を好む二輪草(板橋の花)、ヤマブキソウ、ムカゴイラクサが群生していました。残念ながら、花の見ごろは終わっていました。。
通常この地域にはない、ミヤマガマズミが、花を咲かせていました。この地形の北斜面があればこそです。もう少し北にしか自生していないそうです。
地形と自然の関係性がおもしろくなっていく^ ^
赤津城趾から、荒川、大宮台地の方が見渡せる。戦国時代、敵が攻めてきた時、すぐにわかる要所です。河岸段丘が天然の要害となっているのがすぐわかります。
ギンラン
木と菌根菌と共にいきる。そこから栄養をピンハネ!種も菌につく。
「環境はグラデーション!!」
水の流れに沿いコケが生え(北側 直射日光がダメ)、その周りにしぶきから、地衣類(黄色)が繁茂する。緑と黄色の見事なグラデーションになってました。
台地の上は、茶色の関東ローム層が広がる。畑に適し、ミネラルがあり、水はけがいい。日本の土壌は、酸性で、海外の野菜(アルカリ性)のため、中性にするため、土壌改良のため、石灰を取り入れているそうです。宮沢賢治がかなり貢献しているようです。
赤塚城趾に至る、板橋区の住宅街の一角には、オーストラリア原産の木々が植えられ、店先にも熱帯特有の木があり、温暖化を感じさせられました。
自然だけでなく、歴史、地形を絡めると、地域も理解でき、深く楽しめた1日でした。自分もこんなプログラムをやってみたいと妄想しちゃってます^ ^
#Biotope Guild みちくさ散歩にて
#東京都板橋区赤塚
観察した植物
ギンラン、キンラン、ヒラドツツジ、ミズキ、アカメガシワ、ミヤマガマズミ、カツラ、オッタチカタバミ、柊金目生(板橋の伝統的垣根?)、コバノタツナミソウ、白山吹、ヒメウツギ、カントウタンポポ、西洋タンポポ、雑種のタンポポ、シロバナタンポポ、ヤマブキ、箱根空木、ニシキギ、ナガミヒナゲシ、ヒメヒオウギ、モミ、ムクノキ、ケヤキ、オヤブジラミ、イモカタバミ、エゴノキ、カナメモチ、イヌシデ、むかごイラクサ、クサキ、ヤマモミジ、シロダモ、シラカシ、ゆりの木、衝羽根空木、丁子草(川の氾濫必要)、トキワツユクサ、ハナミズキ、ヒメフウロ、タチスボスミレ