にんにんの徒然日記

普段着インタープリター    自然のエンターテイナー   〜人とひと、自然をつなげる〜  

初夏のみちくさ散歩 〜7つの谷を越え、歴史、ロマンが薫る!〜

この崖(東京板橋)が、大昔に海の波で削られたのを想像すると、ロマンチックでしょ!

と、みちくさ部長の軽快なトークで想像力がかきたてられ、おもしろくなり、みちくさの世界へ引き込まれていく!

 

初夏のみちくさ散歩 に5月7日参加してきました。Biotope Guild主催

 

 五感を使って、自然だけでなく、赤塚の歴史、地形を体全体楽しめた1日でした。 ブラ◯モリより、面白い! 

 

板橋、赤塚城趾は、武蔵野台地の北限にあり、縄文時代は、海が周りに広がり(東京湾)、削られてできた天然の要害、河岸段丘が広がる。近年は荒川に削られてきた。7つの谷を越え!、地形の面白さを体験。こんなおもしろいさが東京にあるとは!写真を撮りそこねた(^^; f:id:ninnin007:20170509004928j:image

 

河岸段丘の崖下には、適度な湿り気と日陰により、この条件を好む二輪草(板橋の花)、ヤマブキソウ、ムカゴイラクサが群生していました。残念ながら、花の見ごろは終わっていました。。

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通常この地域にはない、ミヤマガマズミが、花を咲かせていました。この地形の北斜面があればこそです。もう少し北にしか自生していないそうです。

地形と自然の関係性がおもしろくなっていく^ ^

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赤津城趾から、荒川、大宮台地の方が見渡せる。戦国時代、敵が攻めてきた時、すぐにわかる要所です。河岸段丘が天然の要害となっているのがすぐわかります。

 

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ギンラン
木と菌根菌と共にいきる。そこから栄養をピンハネ!種も菌につく。

 

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「環境はグラデーション!!」

水の流れに沿いコケが生え(北側 直射日光がダメ)、その周りにしぶきから、地衣類(黄色)が繁茂する。緑と黄色の見事なグラデーションになってました。

 

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台地の上は、茶色の関東ローム層が広がる。畑に適し、ミネラルがあり、水はけがいい。日本の土壌は、酸性で、海外の野菜(アルカリ性)のため、中性にするため、土壌改良のため、石灰を取り入れているそうです。宮沢賢治がかなり貢献しているようです。

赤塚城趾に至る、板橋区の住宅街の一角には、オーストラリア原産の木々が植えられ、店先にも熱帯特有の木があり、温暖化を感じさせられました。

 

自然だけでなく、歴史、地形を絡めると、地域も理解でき、深く楽しめた1日でした。自分もこんなプログラムをやってみたいと妄想しちゃってます^ ^

 

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#Biotope Guild   みちくさ散歩にて

#東京都板橋区赤塚

観察した植物

ギンラン、キンラン、ヒラドツツジ、ミズキ、アカメガシワ、ミヤマガマズミ、カツラ、オッタチカタバミ、柊金目生(板橋の伝統的垣根?)、コバノタツナミソウ、白山吹、ヒメウツギカントウタンポポ、西洋タンポポ、雑種のタンポポシロバナタンポポ、ヤマブキ、箱根空木、ニシキギナガミヒナゲシヒメヒオウギ、モミ、ムクノキ、ケヤキオヤブジラミ、イモカタバミエゴノキ、カナメモチ、イヌシデ、むかごイラクサ、クサキ、ヤマモミジ、シロダモ、シラカシ、ゆりの木、衝羽根空木、丁子草(川の氾濫必要)、トキワツユクサハナミズキ、ヒメフウロ、タチスボスミレ